コーヒーで旅する日本/九州編|佐賀を代表するコーヒーショップになる。明確な目標を胸に歩む「ROLE PLAYING COFFEE」
九州ウォーカー
佐賀のコーヒーシーンを変えたい

武藤さんと一緒にBarista Map Coffee Roastersからトレーニングを受けた貞松さんは「手探りでやっていたことが、今なにをやるべきか、どんな点に気をつけながら日々コーヒーと向き合えばいいか、明確にわかるようになってきました」と話し、焙煎に関しても確かな自信を掴んでいるところだ。
2022年8月現在、コーヒー豆はホンジュラス ウォッシュド、エルサルバドル ホワイトハニー、エチオピア イルガチェフェ ナチュラルなど浅煎りをメインにラインナップ。浅煎りを主体としているのは、生豆が持つ味わい、個性を最大限引き出すためで、さらにコーヒーが持つフレーバーも言葉でしっかりと伝えるようにしている。もちろん、味わいの感じ方は人それぞれではあるが、コーヒーを通した新たな体験を大切にしている「ROLE PLAYING COFFEE」だけに、飲み手に少しでも興味を抱いてもらえるような、わかりやすいフックは必要不可欠というわけだ。
よくスペシャルティコーヒーの味わいはフルーツで例えられることが多い。例えば「グレープフルーツのような」「アプリコットのような」などだが、それでもやはり味わいのイメージが湧かない人は多いだろう。そんな時は、豆の香りをシンプルに嗅がせてもらうのが良い。同じ生産国でも生産処理方法などが違えば、まったく香りは変わってくる。店によっては挽いた状態のコーヒーを、豆選びの指標として用意していることが多いのは、挽きたてこそ香りを強く感じられるからだ。

カフェメニューはコーヒー系ドリンクだけではなく、チョコバナナのフラッペ(680円)、自家製レモンスカッシュ(500円)、氷結フルーツスカッシュ(800円)なども用意し、コーヒーが苦手な人でも楽しめるカジュアルなスタイル。貞松さんが手作りする燻製ベーコン、ウインナーを使うホットサンド(各700円)も評判が良い。
オープンから丸2年が経ち、佐賀駅前のコーヒーショップとしてますます認知を広める「ROLE PLAYING COFFEE」。自家焙煎で店のオリジナリティを表現しつつも、多彩な利用シーンに応えられるように間口の広さを大切にする。まさに、だれでも、いつでも立ち寄れる店。老若男女、多くの人が行き交う駅前という場所から、よりコーヒーを身近に感じられるシーンが今日もたくさん生み出されている。
武藤さん、貞松さんレコメンドのコーヒーショップは「NIYOL COFFEE」
「福岡市の西新エリアにある『NIYOL COFFEE』さん。店主の越智さんのおおらかな人柄をはじめ、空間がステキで、居心地が最高に良いんです。越智さんが焙煎・抽出するコーヒーはどれもおいしいのですが、僕はホンジュラスがお気に入り。とてもジューシーな味わいで、果実感を強く感じられます。多い時は2週間に1回ぐらいのペースで通っていますね」 (貞松さん)
【ROLE PLAYING COFFEEのコーヒーデータ】
●焙煎機/フジローヤル半熱風式1キロ
●抽出/ハンドドリップ(HARIO スイッチ)、エスプレッソマシン(Nuova Simonelli Appia Life V 2Gr)
●焙煎度合い/浅煎り〜中深煎り
●テイクアウト/あり
●豆の販売/100グラム900円〜
※1…コーヒーに特化したイベントとしてアジア最大の国際見本市
※2…Australian Latte Art Championships 2018にて、日本人で初めてチャンピオンに輝いた世界的なバリスタ、深山晋作氏が営む焙煎所兼カフェ
取材・文=諫山力(knot)
撮影=大野博之(FAKE.)
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