コーヒーで旅する日本/九州編|日本各地で今、注目のコーヒーと出合える場所。「THE LOCAL COFFEE STAND FUKUOKA」
九州ウォーカー
全国的に盛り上がりを見せるコーヒーシーン。飲食店という枠を超え、さまざまなライフスタイルやカルチャーと溶け合っている。なかでも九州はトップクラスのロースターやバリスタが存在し、コーヒーカルチャーの進化が顕著だ。そんな九州で注目のショップを紹介する当連載。店主や店長たちが気になる店へと数珠つなぎで回を重ねていく。
九州編の第66回は、福岡県福岡市にある「THE LOCAL COFFEE STAND FUKUOKA」。2020年3月にオープンし、今年3月で3周年を迎えた。「THE LOCAL COFFEE STAND」の1号店は東京・渋谷にあり、福岡は2店舗目。同店をレコメンドしてくれた
FUGLEN FUKUOKA
もそうだったように、東京から東海や関西を飛び越えて九州にオープンしたという流れだ。
「THE LOCAL COFFEE STAND FUKUOKA」の一番の魅力は、日本各地のロースタリーが焙煎したコーヒーを月替わりで楽しめること。 “ひと月・いちロースター”を基本にするが、異なる産地の豆を常時4種用意し、同じロースターが焙煎した豆でも産地や焙煎度合いによる明確な違いを体感できる。“コーヒーは多様性の飲み物”。それをスタイルとして表現する「THE LOCAL COFFEE STAND FUKUOKA」の魅力に触れてみる。
Profile|中村彰宏(なかむら・あきひろ)
1997(平成9)年、埼玉県狭山市出身。高校卒業後、狭山市役所に入職。とある縁から東京コーヒーフェスティバルのボランティアを経験し、コーヒーの世界に引き込まれる。周囲の反対を押し切り、市役所を退職。国内最大級のコーヒー専門オンラインメディア「Good Coffee」が運営を手伝うコーヒーショップでバリスタとして働き始める。2022年9月、「THE LOCAL COFFEE STAND FUKUOKA」に異動。店舗マネージャーとして日々店に立つ。
全国のロースターの“今”を味わう
「THE LOCAL COFFEE STAND FUKUOKA」があるのはJR博多駅筑紫口から徒歩7分ほどの場所。ブックライブラリーなどが話題のホテル、THE BASICS FUKUOKAの敷地内にあるが、路面店なのでだれでも気軽に利用しやすい開かれた雰囲気。実際、取材時も大学生や海外からの観光客など、多くの人でにぎわっていた。そんな同店の最大の特徴が、福岡にいながら日本各地で話題を集めるロースタリーのコーヒーが飲めること。これは、コーヒー専門オンラインメディア「Good Coffee」が運営しているからこその強みだ。
福岡は全国的にも知られたロースターやバリスタが営む店が多く存在するなど、日常的においしいコーヒーと出合えるのが大きな魅力。そしてコーヒーは産地や生産処理は同じだとしてもロースターによって味わいの表現の仕方が異なり、まさに一期一会の飲み物でもある。そう考えると、毎月違った豆、しかも九州以外のロースタリーが焙煎したコーヒーが飲める「THE LOCAL COFFEE STAND FUKUOKA」の存在意義は大きい。
店舗マネージャーを務める中村彰宏さんは「もともと東京で『THE LOCAL COFFEE STAND』を開いたのは、地方のロースターさんと首都圏に暮らすお客様をつなげる中間地点のような場所になりたいという思いからです。福岡においてもその考え方は同じで、全国のロースターさんと福岡のお客様の出会いのきっかけになれたらうれしい」と話す。
ただ毎月使用する豆を変えるということは、味わいのクオリティコントロールが難しいはず。中村さんは「おっしゃるとおり、ロースターさんが表現したい味わいを邪魔することなく、さらに福岡という土地、季節感に合わせて抽出するのは毎回の悩みどころです。一方でそれはバリスタとしての腕が試されるわけで、私たち自身、知識・技術を磨くことに繋がっています」と難しさを前向きに捉える。
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