誰もがホッとできる創作家庭料理店「京のおばんざい MORITOSHI」

2019年9月6日 12:26更新

東京ウォーカー(全国版) CRAING

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店主の森初恵さんが「京のおばんざい MORITOSHI」を寺町京極商店街(京都府)にオープンさせたのは、2003年のこと。「もともとこの場所には、家業の刃物店があったんです。一時はテナントに貸し出す話も上がったんですが、『せっかくなら何か始めたい』と思ったのが店を開くきっかけでした」と語る森さん。実は、それまで飲食店で働いた経験がまったくなかったという。「だから、オープンするまで本当に毎日がめまぐるしくて(笑)」と、笑顔で当時を振り返る。

阪急河原町駅から徒歩5分。蛸薬師通から少し北に歩いた場所にある店舗

阪急河原町駅から徒歩5分。蛸薬師通から少し北に歩いた場所にある店舗

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「開店当初はアルバイトの方にも来てもらっていましたが、今は長男夫婦と3人でうまくお店を回しています」と森さん。家族ならではの安心感もあるそうだ

「開店当初はアルバイトの方にも来てもらっていましたが、今は長男夫婦と3人でうまくお店を回しています」と森さん。家族ならではの安心感もあるそうだ

そんな“飲食経験ゼロ”の森さんをサポートしてきたのは、3人の子供たちだった。「開店当初は、長女がサポートしてくれました。さすが飲食店でアルバイトをしていただけあって、どっちが店主かわからないくらいだったですね」と森さん。長女が結婚して店を離れると、今度は同じく飲食店でのアルバイト経験があった次女が支えてくれた。次女が結婚した現在は、長男夫婦と3人で店を切り盛りしている。

実家の温もりを感じさせてくれる創作家庭料理

テーブル席12席、カウンター席4席の店内。ゆっくりと食事を楽しめるよう、カウンター席であっても見知らぬ客同士を並ばせないようにするなど、細やかな心遣いもうれしい

テーブル席12席、カウンター席4席の店内。ゆっくりと食事を楽しめるよう、カウンター席であっても見知らぬ客同士を並ばせないようにするなど、細やかな心遣いもうれしい

「水なすとみょうがのポン酢和え」(手前左・税抜480円)や、京都らしい「鱧のおとし」(税抜780円)など季節のおばんざいのほか、小鉢メニュー(税抜300円)などがそろう

「水なすとみょうがのポン酢和え」(手前左・税抜480円)や、京都らしい「鱧のおとし」(税抜780円)など季節のおばんざいのほか、小鉢メニュー(税抜300円)などがそろう

「京のおばんざい MORITOSHI」で味わえるメニューは、どこか懐かしさを感じられる家庭料理や、京都らしい季節感あふれるおばんざいメニューが中心。森さんが毎日近くの市場などを巡り、その時々の旬の食材を仕入れ、一品一品丁寧に調理する。敢えて高級食材は使わず、“おふくろの味”を大切にしているのも特徴だ。

森さんが店を始める前からお子さんに振る舞っていたという「和風オムライス」(税抜580円)。卵の中には関西風のかやくご飯が。お酒を飲んだ後にも◎!

森さんが店を始める前からお子さんに振る舞っていたという「和風オムライス」(税抜580円)。卵の中には関西風のかやくご飯が。お酒を飲んだ後にも◎!

常時10点前後の京都の日本酒をはじめ、アルコール類も豊富。ご飯メニューも充実していて、なかでも「和風オムライス」(税別580円)は、開店当初から不動の人気を誇る一品だ。上品な和風だしのあんがかかったふわとろ食感の卵の中には、なんと炊き込みご飯が!具材もシメジや油揚げ、にんじんなどシンプル。飲んだ後のシメはもちろん、肉類を使っていないことからヴィーガン食を求める外国人観光客などからも好評なのだとか。

家族ぐるみのお付き合いをする遠方の常連客も

森さんとの会話を楽しみに訪れる客も多い。「料理が美味しいのはもちろんですけど、森さんの温かな人柄に惹かれて通っていますね」と、取材時に来店していた常連客

森さんとの会話を楽しみに訪れる客も多い。「料理が美味しいのはもちろんですけど、森さんの温かな人柄に惹かれて通っていますね」と、取材時に来店していた常連客

仕事を終えたビジネスパーソンや買い物帰りの人に交じって、国内外からの観光客も訪れる。なかには、京都に来るたびに必ずといっていいほど訪れるという常連客もいるのだそう。「以前お見えになられた時は、『京都を一望できておすすめですよ』と、大文字山へご案内して、とってもよろこんでいただけました。私たちもその方が住んでらっしゃる場所に行って案内してもらったりと、今では家族ぐるみのお付き合いをさせていただいています」と森さんは話す。

もちろん食事だけの来店もOK。週に2度店を訪れて、美味しい料理を楽しんでいる常連客もいる

もちろん食事だけの来店もOK。週に2度店を訪れて、美味しい料理を楽しんでいる常連客もいる

森さんが未経験から始めた「京のおばんざい MORITOSHI」も、2019年で16年目を迎える。「その間に新しいお店もできて商店街の雰囲気も変わりました。でも、地元に根付いたお店が、いつまでも続いてほしいというのが私の気持ちです。昔ながらのお店と新しいお店が同じ空間にあるのが、デパートやショッピングモールにはない商店街ならではの良さ。昔のお店も大切にしながら、たくさんの人に愛される商店街であってほしいですね」

歴史ある店が建ち並ぶ寺町京極商店街。16年目の「京のおばんざい MORITOSHI」の今は、さしずめ“思春期”といったところだろうか。これからも5年、10年と成長し続け、多くの人に愛される店であり続けるに違いない。

※京のおばんざい MORITOSHIはAmexとJCBの地元を応援するプログラム「SHOP LOCAL」参加店です

【構成=CRAING/取材・文=津曲克彦/撮影=鈴木誠一/ウォーカープラス編集部】

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