32歳でヴィジュアル系バンドマンから営業マンに転身。挫折からのキャリアチェンジについて聞いてみた「バンド活動が今の仕事にも活きている」
東京ウォーカー(全国版)
――部署を立ち上げられてすごいですね。入社後のターニングポイントとなった出来事はありましたか?
「当時、外部のセミナーに通いつめてインサイドセールスについて勉強を重ねていたんです。セミナーに通う内に元バンドマンの血も騒いで『僕も登壇できるのでは…?どこかで登壇したいな』という気持ちが芽生えてきたんです。そんななか、あるセミナーに参加した時『次回の登壇者がいないんです』と案内があったので、イベント終了後に主催者に声をかけて登壇を希望したらOKをもらえたんです」
――ついにイベントの登壇者になられたんですね。
「登壇することを会社に報告したら、後日会社のCEOから呼び出されて。『元ヴィジュアル系バンドマンなら、バッチリメイクを決めて登壇したら?おもしろいからやった方がいいよ!』と言われたんです。すごく真面目なビジネスイベントなので『絶対やばいですよ!』と反対したのですが、『いいからギターギュイーンってやってきちゃったらいいんだよ(笑)』と言われて。念のため主催者側にも確認をしたら『おもしろいですね。ぜひやりましょう!』とノリノリで。さらに社内のメンバーも盛り上がっていたところ、別の執行役員から『現場で滑る可能性もありますが、僕たちの戦場はSNSですよね。現場を動画で撮影してSNSでバズらせたらあなたの知名度が一気に上がりますよ。そしたら私たちの勝ちです!』と説得されて決心をしました」
――当日はヴィジュアル系バンドのフルメイクをされたんでしょうか?
「僕は当時黒髪だったので、エクステと少しメイクをして登壇する予定だったんですが、バンドマン時代を知る妻に怒られたんです。『髪の毛そんなんでいいの?ヴィジュアル系の意地みせろよ!』と。さらに『黒髪で少しメイクするなんて中途半端だからダメ。突き抜けた方が絶対いいよ。髪の毛も普通やらない色にしよう。ピンクだな』と勝手に決められまして(笑)。でも僕もそこでスイッチが入り、会社の許可もとらずに髪の毛をピンクに染めました。会社はざわついてましたが…(笑)」
――奥さんのプロデュース能力がすごいですね(笑)。
「ピンクの髪の毛とフルメイクでキメて、イベントに登壇したところ、予想外に会場が盛り上がり上手くいったんです。イベント終了後にCEOからも褒めてもらい『今後もそれで行け!』と言われ、それきっかけで『ヴィジュアル系インサイドセールス』として活動することになりました」

――それがきっかけとなり、現在の「ヴィジュアル系インサイドセールス」という肩書きができたんですね。
「イベント登壇時のことをSNSやnoteで発信していたら、新たな取材依頼やイベント登壇のお話が来て、そしたら今に至る感じです」


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