G系の超新星「麺屋 歩夢」の若き店主は、ラーメン版“Gの星”だった!

2018年6月21日 19:35更新

横浜ウォーカー 取材・文=河合哲治郎/撮影=神保達也

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2018年4月18日に相模原市・淵野辺に創業した「麺屋 歩夢」。店主の小俣歩夢さんは、G(ガッツリ)系の名店・元住吉の「豚星。」で助手(ナンバー2)を務めていた。そのためマニアの間では前評判が高く、オープン初日に“最大80名待ち”という伝説を打ち立てた。

乳化スープ、自家製極太麺、煮豚、そして黒いアブラとすべてがスゴイ!

「小ラーメン」(750円)。写真はニンニク多め、野菜増し、アブラ多め。麺は小でも茹で上がり前300gで野菜増しにすると総重量1,685gに!
(C)KADOKAWA 撮影= 神保達也

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オープンから2か月が経った今でも、その人気は衰えず、連日長い行列ができている。なぜそこまでマニアたちを虜にするのか。その秘密を検証していこう。

まずはスープ。豚のゲンコツと背脂、そして煮豚になる塊肉を用いているのは修業先の「豚星。」と同じだが、その炊き方が異なる。「豚星。」はG系の主流である非乳化スープであるのに対し、こちらは乳化スープ。朝から強火でガンガンに炊き上げ、豚自体の旨味を前面に押し出している。また、醬油ダレにもひと工夫。G系御用達の「カネシ醬油」にみりんなどを加えることで、ほんのりとした甘味もある。

豚のゲンコツと背脂、煮豚になる豚の塊肉を1日中強火で炊き続けている。そのため昼よりも夜のほうが乳化が進み、より濃厚な味わいに(C)KADOKAWA 撮影= 神保達也

麺は店内で打つ自家製太平打ち麺。王道のオーション(強力粉100%)だが、加水率をやや高めにしている。そうすることで食べ始めはワシワシと力強い食感だが、スープになじむにつれ、モッチリに変わっていく。また、その日の朝打ったものだけを提供しているのもこだわり。できたてならではのフレッシュな小麦の香りが感じられる。

毎朝店内の製麺室で打つ自家製麺。オーション100%でワシワシとした噛み応えが楽しめる。より小麦の香りが生かすため打ちたてを使用(C)KADOKAWA 撮影= 神保達也

そしてマニアたちに絶大な支持を集めているのが煮豚。バラとウデの2つの部位を使い分けている。バラは噛むと肉質がほどけていく柔らかさで、ジューシーで甘い脂身がたまらない。一方のウデも柔らかいが、程よい食感も残っていて噛むほどに肉の味が増す。ノーマルでも約3㎝の超厚切りが2枚のり、食べ応えも十分だ。

スープと一緒に1時間煮込んだ煮豚。バラ(左)とウデ(右)の2種だが、仕入れ状況によってどちらか片方のみの場合もある(C)KADOKAWA 撮影= 神保達也

さらにこの店オリジナルの“黒いアブラ”も見逃せない。通常の背脂を醬油などで味付けしていて、背脂本来の甘味と醬油のキレのある塩味(えんみ)が絶妙。スープによりパンチを加え、麺と絡めて食べてもうまい。また。“野菜増し”にするとどうしてもスープが薄くなってしまうが、味が濃いのでそれを解消する役目も果たしている。

オリジナルの“黒いアブラ”。新鮮な豚の背脂を醬油などで漬け込んでいる。こってりと濃厚な味わいでやみつきになる人が続出(C)KADOKAWA 撮影= 神保達也

【ラーメンデータ】小ラーメン750円 <麺>太/平打/ストレート <スープ>タレ:醬油 仕上油:背脂 種類:豚骨

マニアの父親の影響で幼少よりG系ラーメンに親しみ、店を開いた孝行息子

店主の小俣歩夢さん。父の影響で幼少からG系の英才教育を受け、大学卒業後にラーメン店になることを決意。「豚星。」での修業を経て、自らの店をオープンさせた(C)KADOKAWA 撮影= 神保達也

25歳の若さで「麺屋 歩夢」をオープンさせた小俣さん。「大学生の頃は就職活動もしていたんですが、どうしてもサラリーマンをやっている自分が想像つかなくて。ならば好きなラーメン屋になろうと思いました」

大学卒業後、「豚星。」で約2年8か月みっちりと修業を積み、独立を果たした。なぜ「豚星。」を選んだのかを尋ねると、「ちょうどタイミングよくスタッフを募集していたんで(苦笑)。というのもありますが、やはり神奈川のG系の中で断トツに旨かったからです」

実は小俣さんの父親は大のG系マニア。子供の頃から、父に連れられてよく食べ歩いていたそう。そのため「ラーメンといえばG系」というイメージを植え付けられてきたのだ。

「忙しい時は父親も店を手伝ってくれます。何より、僕の作るラーメンを『おいしい』と言って食べてくれるのがうれしいですね」

連日行列が出来、週末になるとさらにその列が伸びる超人気店だが、その一番のファンはほかでもない父親なのである。

【写真を見る】辛党には「辛い小ラーメン」(850円)もおすすめ。一味唐辛子などを配合した辛味ダレをスープにブレンド。刺激的な辛さだがスープの旨味もしっかり伝わる(C)KADOKAWA 撮影= 神保達也

G系では珍しく、テーブルも2卓用意。ファミリーや小さな子供連れで気兼ねなく利用できる(C)KADOKAWA 撮影= 神保達也

JR淵野辺駅からやや離れているが、営業前から行列が出来る。最初に食券を購入し、列に並ぶシステム(C)KADOKAWA 撮影= 神保達也

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