赤穂城跡

浅野長直の命により、1648(慶安元)年から13年の歳月をかけ築かれた海岸平城。戦を強く意識した構造で、複雑に折れ曲がる堀や石垣、角度をたがえる諸門が特徴的。江戸時代には赤穂藩の藩庁が置かれた。「忠臣蔵」の舞台の一つとしても知られており、加里屋城、大鷹城などという別名を持つ。現在、本丸に建物はないが、当時の建物の間取りが原寸で地面に再現されていることから、その頃の暮らしぶりなどをかいま見ることができる。日本百名城の一つに数えられる国史跡であり、2002(平成14)年には本丸庭園と二之丸庭園が国の名勝に指定された。城内は現在、城跡公園として市民の憩いの場所となっている。