野生下の生息数はわずか300~500頭のスマトラトラ。その原因は私たちの生活にもあり!?【会えなくなるかもしれない生き物図鑑】
東京ウォーカー(全国版)
パーム油が絶滅の危機を招く。私たちにできることは?
――威風堂々、見る人を魅了するスマトラトラだが、野生での現状は危機的だ。
野生下での生息数はわずか300~500頭と言われ、かなり少なくなっています。人間の生活圏が広がって森が減ったことや、密漁なども原因として挙げられますが、一番の理由は生息地の破壊。インドネシアではパーム油を採るために大規模なアブラヤシの農園が必要で、広大な面積の熱帯雨林が伐採されています。オランウータンが減少しているのも、同様の理由です。
――パーム油は食用油やマーガリン、ショートニングの材料として使用されるほか、せっけんなどにも使われている。スマトラ島はその一大生産地だ。
パーム油は、私たちの生活に欠かせないものとなっています。しかし、それが野生動物たちを追い詰めているかもしれないということに、思いを巡らせてほしいなと思っています。そのために、動物園でもよく、我々の生活とトラの減少が関わっていることを伝えています。例えば、買い物をする時に「RSPO認証」というマークが付いた「持続可能なパーム油」を選ぶことで、スマトラトラの保全に少し貢献できます。遠い国の話なので、直接自分のこととして結びつかない人が多いかもしれませんが、私たちにもできることはあるのです。
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