【NMB48 衣装図鑑】『カモネギックス』(紅白歌合戦用)/『12月31日』山本彩着用衣装を徹底解説!石田優美が紅白出場時の思い出を語る
東京ウォーカー(全国版)
大阪・なんばを拠点に活動する「NMB48」。かわいいだけでなくお笑いもこなす親しみやすいアイドルグループとして、2023年には結成13年目を迎え、メンバーたちはバラエティタレントにモデル、グラビアアイドルなど、あらゆるジャンルの前線で活躍している。
そんなメンバーの個性を彩ってきたのが、オリジナルの衣装たち。この記事では、その多種多様な形や色、制作の裏話をご紹介!NMB48の衣装デザインからスタイリングまでを担当する松永麻里さんにたっぷりとこだわりを語ってもらう。
月替わりで登場する案内人は、TikTokで「NMB48衣装図鑑」と称して衣装の細部や着脱方法を紹介しているれいこちゃん(前田令子)、将来は“自分のブランドを持つ”という夢を抱き、メンバーの衣装作りも経験したことがあるかれんたん(原かれん)の2人。一体どんな制作エピソードが飛び出すのか?第10回はれいこちゃんが案内人となり、NMB48にとって記念すべき衣装を紹介する。さらに、2期生のゆうみん(石田優美)がゲストで登場!れいこちゃんと仲良く盛り上がる姿にもご注目。
NMBらしさと遊び心が詰まった紅白歌合戦用の豪華な衣装
まずは、松永さんによる衣装紹介!1着目は、2013年の「第64回NHK紅白歌合戦」で披露された「カモネギックス」の衣装。
NMB48として紅白歌合戦単独出場を果たした歴史的な日を盛り上げるため、2分足らずの出演時間のために、当時在籍していたメンバー全員分が制作された。「待ちに待った紅白出場。あの日のために、メンバーがどれだけがんばってきたか。徹夜最高記録を更新してここまで必死になったのは、後にも先にもないですね(笑)。それまでで1番豪華で、1番たくさんの方々にご協力いただいてできた衣装です。どの衣装も思い出がたくさん詰まっていますが、この衣装の思い出は本当に特別なもの」と松永さんは振り返る。
「生地はベースに柄が入ったものを数種類使い、チュールと羽根以外は全てオリジナルでプリントを重ねています。身頃生地は格子柄などいろいろ試したなかで、ダマスク柄っぽい生地が1番しっくりきました。サンプルを何十時間もかけて試行錯誤しましたね。この時は年末でホテルもなかなか予約できなくて、生地屋さんに2泊3日させていただきました。本当に、感謝しかありません!」
豪華な装飾から、ほとんど見えない部分にいたるまで細かく考えて作られている。「袖(たもと)のフロント部分にはネギをしょったカモ、そのバック部分には“NMB48”のロゴをプリントしています。最後のアウトロのポーズで左手を胸の前に持ってきたとき、ゴールド×赤(暖色系)からシルバー×青(寒色系)に印象がパッと変わるのもポイントです。帯はネギ柄風に。そして祝儀扇子をイメージして帯にさしたネギは、食品サンプルのメーカーさんに特注で、特急で作っていただきました。ヘッドアクセサリーにもネギをのせて、さらにカモと電飾。イヤリングにもネギモチーフをいれて、とにかくNMBらしく遊び心てんこ盛りで派手に!(笑)。それでいて、ビシッとかっこよく華やかになるように!を目指しました。
あと、ほとんど見えないんですが、実は全員ヒョウ柄のアンダーパンツで、さらにお尻にはヒョウの顔もオリジナルプリントしました。念願の紅白という大舞台でメンバー1人1人にNMBの大阪魂を!という思いで(笑)。また、両手で手のひらを揺らす振りが印象的なので、右手に右目、左手に左目のヒョウの力強い目をプリント。ネギモチーフのイヤリングも本番ギリギリまで作っていましたね」
2パターンあるこの衣装は、ズラリと並んだメンバーのダンスが見事にそろう姿をさらに引き立てる。「当時のメンバー全員分の65着を作っていて、袖ありと袖なしの2型があります。1期生と選抜入りしたことがある30人分は袖なしで、肩にカモ風の羽根を装飾。色もメンバーによって変えていて、さやかちゃん(山本彩)にはヘッドアクセと同じくブルーを入れているけど、みるきー(渡辺美優紀)にはピンクを。
スカートは、カモをイメージした羽根を4段重ねてティアードスカートにし、さらに電飾を施しています。ウエストからランダムに垂れてなびくようにデザインした短冊には、柄と色のグラデーションを。歌唱楽曲が決まったとき、曲名の由来になった『鴨が葱を背負って来る』が日本語の慣用句ということや、紅白初出場の記者会見時も
『HA!』の衣装
だったこと、そしてNMBといえばデビュー曲から『和』は外せない要素ということで、『和』を全面ベースにかっこよく、そしてNMBならではの遊び心をぎっしり詰め込んだ、楽曲に負けないインパクトあるキャッチーな衣装にできたら!と瞬時にイメージが湧きました」
涙を流すメンバーが印象的なMV。その涙を表現した衣装
続いて、紅白歌合戦単独初出場の前年の2012年、単独出場が叶わなかったことを歌った「12月31日」のMV衣装。
「紅白に単独で出られないことがわかって、すぐにこのMVを撮ることになりました。結成当初からAKB48さんのバックとしてはずっと出演させていただいていたから、余計に悔しかったですね。『今年こそは単独で出られるんじゃないか』って思っていました。その後に出た1stアルバム『てっぺんとったんで!』では、“紅白出場をめざせ!”ということで、ジャケット写真を(紅白の会場である)NHKホールの前で撮りました」
白一色で一見シンプルだが、こちらも細かい部分にこだわりがたっぷり。「“涙”をイメージした衣装です。涙を表現した雫型のオーガンジー生地を袋状にし、中にはオーロラ色に輝くスパンやビジューなど大小いろんなサイズのモチーフを入れて、固定はせずにゆらゆらと動いてキラッと光るようにしています。胸元部分とスカート部分の雫型は大きさをランダムにデザイン。こちらもかなりタイトなスケジュールだったので、撮影現場にミシンを持って行ってギリギリまで作業していましたね。また、この衣装は楽曲のイメージ的にあえてヘッドアクセサリーやイヤリングなどの装飾アイテムはなしにして、初心に返って純真さと涙の決意を表現しました」
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