見た目は怖いが、平和主義でおおらかなクロサイ。唯一の敵は「人間」!?【会えなくなるかもしれない生き物図鑑】

東京ウォーカー(全国版)

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晴れた日中は寝ているクロサイ。観察するなら、暖かい雨の日に

――絶滅の危機に瀕する動物を守り、展示するのも動物園の貴重な役割だ。その活発な姿を目にするなら、暖かい雨の日がおすすめだと屋野丸さんは話す。それはなぜだろう。

日中は寝ていることの多いクロサイだが、時には走ることも。その姿は迫力満点写真提供:広島市安佐動物公園


皆さんが動物園に来園されるのは、お天気のいい時が多いと思います。しかしクロサイは薄明薄暮性といって、明るくなり始めるころと、暗くなり始めるころによく動く動物です。なので、天気のいい日は休息していることが多く、「寝ている姿しか見られない」とよく言われます。何なら岩に勘違いされて、「クロサイが出ていない」と言われることも(笑)。

よく動くクロサイ本来の姿を見たいときは、暖かい雨の日や梅雨時がおすすめです。雨が降ると彼らは泥浴びをしたり、角とぎをしたりして、とても活動的になります。ただ、寝ている時でも彼らは、まわりの音を聞くためにうつらうつらしながら、耳だけはよく動いています。晴れの日はそういうところも観察していただくと、より興味深いかと思います。

安佐動物公園エントランス。正面にはハナのモニュメントが置かれている写真提供:広島市安佐動物公園


動物園に来られるときは園全体を見たくなりますが、「今日はこの動物を見る!」と決めていただいて、できるだけ長くその場にとどまってみてください。一瞬ではわからない動物たちのおもしろい行動や、魅力的な動き、かわいらしい一面、すてきな関わり合いが見られます。園全体を駆け足で回るのではなく、じっくり観察してもらえれば、さらに魅力を感じていただけるはずです。

取材・文=鳴川和代
監修=久保田潤一(NPO birth)

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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