超絶イケメン・シャバーニの素顔とは?性格はフレンドリーで家族との関係性も良好【会えなくなるかもしれない生き物図鑑】
東京ウォーカー(全国版)
フレンドリーで、性格も優しいシャバーニ
――5頭が一緒に暮らすシャバーニファミリー。その家族関係はどうなのだろう。

シャバーニファミリーの関係は良好のようです。たまに、シャバーニが家族に追いかけられていたりして、楽しそうにしていますね。本来、ゴリラのシルバーバック(群れのリーダー)はどっしりしていて家族にリスペクトされる存在なのですが、シャバーニが来日したころ、すでに年長のネネと、オキというもっとおばあちゃんのゴリラがいました。シャバーニはこの2頭にかなり叱られたこともあったのですが、それをアイが見ていたため、ちょっとリスペクトがなっとらんな、と思うこともありますね (笑)。

本来群れのリーダーはもっと怖く、威厳のある存在。でも、よく言えばシャバーニはフレンドリーな性格。彼は人間にも優しいですよ。来園当時、オーストラリアから来た飼育係と一緒に世話をしましたが、私たちをすごく受け入れてくれたのを覚えています。
リーダーの役割は、群れを外敵から守ること。野生の映像などを見ると、ドーンと構えたリーダーに子供たちが寄っていって、頭の上に乗ったり、背中を転がったりして、好き勝手に遊んでいるところが見られます。でも、キヨマサやアニーは、特にシャバーニの体でそういった遊びはしていませんでした。シャバーニは子供たちを見守るような感じでしたね。

イケメンと呼ばれるようになった理由とは?でも、ゴリラの本当の事情なども知って
――シャバーニは性格もイケメンのようだが、彼がSNSで人気になったきっかけや理由はあったのだろうか。

当初は旧ゴリラ舎に貼ってあったアイの写真が、SNSでイケメンと話題になったようです。でも、アイはメスなので、自然とオスのシャバーニがイケメンともてはやされるようになって、一気に話題になり盛り上がっていきました。
ゴリラは目の上が出っ張っていますが、シャバーニは他のゴリラより少し低めで、目の表情が分かりやすいのがイケメンだと思われる理由かもしれませんね。でも、動物園としては外面よりも内面、あるいはゴリラの本当の事情などを発信していきたいと考えています。


鉄の柵を曲げるほどの腕力に驚き!
――東山動植物園のゴリラの飼育の歴史は長く、1959年にメス2頭とオス1頭がやってきて以来63年間、途切れていない。近藤さんが初めてゴリラ舎(現在は新しくなっている)に入った時、直径3センチぐらいある柵の鉄棒や、トビラが曲がっているのを見て驚かされたという。

先輩に「なんで鉄棒が曲がっているんですか?」と聞いたところ「ゴリラが曲げた」との答えが。これはかなり前の話で、曲げたのは過去にいた個体です。腹に据えかねることがあったのか、自分の力を誇示するためだったのかはわかりませんが、かなり力が強いんだなという印象を持ちました。
――実際にニシゴリラは力が強く、握力も相当だという。
握力は測ったことがないのではっきりとはわかりませんが、メスのアイはちょっとぽっちゃりで128キロありますが、その体重を片手で支えることができるので、相当な力があることが分かります。ちなみにシャバーニの体重は、180キロぐらいと聞いています。
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