コブの中身は?ツバのニオイが強烈なワケとは?フタコブラクダのさまざまな謎に迫る!【会えなくなるかもしれない生き物図鑑】

東京ウォーカー(全国版)

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広い飼育スペースで、できるだけストレスを与えないのが健康の秘訣

――飼育員にとってはなかなか大変そうなエピソードだが、ラクダの立場になればかなり自由に暮らしていると言えるだろう。

日々の健康管理で気を付けているのは、ストレスを与えないこと。なるべくエサや水、行動は制限しないようにしています。飼育スペースも可能な限り広くとり、ラクダが思い思いに動けるように努めています。ただ、エサの食べすぎはよくないので、夜は与える量を決めています。広い場所にいるため、運動不足になる心配はなく、足の爪も伸びすぎたりはしませんね。

カメラ目線のリャマ


フンの量や形、残っているエサの量などは、健康を管理するために毎日チェック。監視できる場所では車で近づいて個体に傷がないか、鼻水が出ていないかなども見ています。体調を崩すこと自体が少ないので、採血などはあまりしていません。

野生種は絶滅の危機。毛皮を狙った乱獲などもその原因に

――古くから家畜として人間と共生してきたフタコブラクダ。温厚な性質に加え、頑健な体質もその理由の一つと言えるだろう。しかし、野生種は非常に個体数が減少し、絶滅が危惧される動物に登録されている。

主な原因の一つが乱獲。昔の話なので、乱獲の理由はよくわかりませんが、毛皮の利用や、家畜にすることが目的だったのではないかと考えられます。もう一つの理由が、農地や牧草地の拡大による生息域の減少。家畜としてのフタコブラクダは増えていきましたが、野生種としては減少していったと言われています。

現在、各園館で飼育されているフタコブラクダは家畜種であり、繁殖が成功しても野生種の生息数の増加に直接繋がることはないかもしれません。しかし、動物園での飼育を通して、野生種の繁殖につながる新たな知見などが確認できれば、間接的にでも野生種の保全につながると考えています。

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