紅ミュージアム

古来日本では紅花から取れる希少な色素「紅(べに)」を、化粧品・染料・絵具などに使用してきた。「紅ミュージアム」は、江戸時代から続く現今唯一の紅屋である伊勢半本店が、伝統の紅づくりの技や、日本の化粧文化を伝えるため設立した資料館。常設展では、紅の製法や習俗、近世までの紅花生産と流通、古代から近現代までの日本の化粧の歴史・文化などを実物資料や映像などで紹介している。コミュニケーションルームでは、玉虫色の輝きを放つ口紅「小町紅」の化粧体験やクイズ、ミニ実験(要予約)などを楽しむことができる。また、江戸文化や女性の粧いなどをテーマにした企画展、テーマ展示を開催する他、伝統の技に触れる講座なども定期的に開かれている。