【NMB48 衣装図鑑】『最高に下品なアタシ』小嶋花梨着用/『今さら道頓堀』塩月希依音着用の衣装を徹底解説！“キャプテンの葛藤”を乗り越えてできた初ソロ曲衣装

「キャプテンなのに関西人じゃない」こじりんがヒョウ柄にこだわった理由

原「マリさんの1番のこだわりポイントはどこですか？」

松永「赤のエナメルっぽい生地に黒のレースを重ねているところ。もとの生地がエナメルじゃなかったら全然雰囲気が違うと思うんです。ヒョウ柄も、凹凸のないものだと全然違う。これはハラコ風で強くてかっこいいけど、質感は上品な印象の生地ですね」

小嶋「私も赤の生地、めちゃくちゃお気に入りです！」

原「ぴったりしていてつるつるで、ボディスーツみたい。このお衣装、いつの間に作ってたんですか？コンサートの期間にぎゅぎゅぎゅっと？」

松永「アルバムの発売前からこじりんが言ってくれていたから、今までで1番時間に余裕がありました。考えが一周して、さらにまた一周して(笑)。それぐらいちゃんと作り込めました」

原「短期間だったら全然違ったかもしれないんですね」

小嶋「お直しの時間もしっかりとってもらえました」

松永「こじりんは、すべてにおいて段取りがすばらしい！」

原「わかります！レスポンスもめちゃくちゃ早いし、全部細かく書いてくれはる」

松永「この衣装を相談していたのも、『NMB13』の発売日前くらいで。しかも本当に驚いたのが、ライブ当日にMV撮影していたこと。当日はいろいろとバタバタでめっちゃ忙しいはずなのに、本番前にちゃんと撮影していて。『どれだけ段取りいいんだろう…(笑)』って感動しました！」

小嶋「リハーサルのときに、自分のYouTubeチャンネルにパフォーマンス映像を残したいから、それまでに着られるように、と思っていました」

原「こじりんさんのお気に入りポイントは？いっぱいあると思うんですけど」

小嶋「本当にいっぱいあるんだけど、自分の中にパッと思い浮かんだ“ヒョウ柄と赤と赤いピンヒール”、この3点が全部そろえられたことはすごくよかったなと思います。あとは、自分のスタイルに合った形を見つけてくださったのがすごくうれしかったですね。『このお衣装のグッズがほしい！』って思うぐらいお気に入り。実は私、自分が大阪の人間じゃないことがコンプレックスでもあったりして…」

松永「え、私もなの！東京出身なのにNMBの衣装を担当させていただくことになって、最初はいろんなコンプレックスがあって。その部分では、こじりんの気持ちがすっごいよくわかる。だけど、“客観的に見れる”っていうのを逆に強みにして…。共感できるなぁ…」

小嶋「そうなんですよ。大阪のアイドルなのに関西人じゃない、キャプテンなのに大阪人じゃないっていうコンプレックスがあって、『まだ1人でヒョウ柄を背負えない』ってずっと思ってたから、初めての自分のソロ曲でヒョウ柄を背負わせてもらえたことがうれしいです」(ここでスタッフが「そんなことない！いっぱい背負って！」と言い出す)

原「ほんまに！どんどんヒョウ柄着ていきましょ！」

松永「そうですよね、ヒョウ柄愛に出身は関係ない！(笑)。私も最初は、関東で育った私が大阪のグループの衣装を作らせてもらっていいのかなって思っていました。でも、だからこそ私にしかできない自分なりのNMBの衣装を作って、なんとか協力させてもらいたいって思いがすごくあります」

小嶋「全体的にヒョウ柄の衣装がすごく好きなんです。『HA!』とか。ヒョウ柄をまとっている衣装を着るのが夢でした！」

松永「めっちゃ似合ってます！」

小嶋「 『HA!』 は、『NMBやってるな』って思う衣装の1つです。あれを着ると大阪の強い女になれた気がするんですよね」

松永「前も言ってくれてたよね！」

原「あの衣装は鎧なので。あれを着たら強くなれる！」

小嶋「うん、あれは曲だけじゃダメ。衣装ありき。あの衣装を着たら、かわいい曲でもたぶんかっこよくなる」

原「お衣装でね、ガラッと変わるから！」

松永「そんなふうに言ってもらえて、こんなにうれしいことないです…」

――初のソロ曲はどうですか？メンバーと歌うのとはやっぱり違いますか？

小嶋「そうですね。公演などのプロデュースをしたことがあったんですが、私は自分の中で見せたいものや表現したいものを強く持っているタイプだったので、こうやって“小嶋花梨の楽曲です”って言われると、その楽曲を自分がどういうふうに表現することができるのか、どんな世界観を人に見せたいかっていうのを全部独占できるのは、本当にありがたいと思いました。それができたこともうれしいし、お衣装も含めて自分の中の見せたい世界観を100%作り上げることができたので、『たまには1人もいいな』って思いましたね(笑)」

――メンバーのソロ曲のお衣装をこの連載で紹介するのは初めてなんですよ。コンサートで見て第一印象で驚いたのは、やっぱりその構造でした。「どうなってるん!?」って(笑)。

原「あのお衣装、メンバーの間でもめっちゃ話題になったんですよ。『パンツ履いてるんかな…？』って(笑)」

小嶋「(笑)。履いてるかもね？でも、履いてないかもね！」

原「え～？(笑)。でもそのときはほんまにみんな言ってましたね。『履いてるよな？』『でも上下がつながってるしな〜』って」

小嶋「コンサート中の早替えの場所ってメンバー全員が一緒にいるので、着替えてるときがすごい恥ずかしいんだよね。この衣装を着替えるときは、遠目から見たらほとんどすっぽんぽんで(笑)。恥ずかしいなと思って、端のほうで一生懸命着替えてます。早替えには不向きかもですが、早く着替えられるようにがんばりました！」