コーヒーで旅する日本/九州編|明日も明後日も、毎日当たり前に飲めるコーヒーを。「Morrow珈琲」が郊外で愛される理由
東京ウォーカー(全国版)
ドリップバッグからもファンを増やす
さらに「Morrow珈琲」ならではだと感じるのが、ドリップバッグ商品の豊富さ、選択肢の多さだ。日常的にコーヒーを飲む人なら豆もしくは挽いた粉を購入するのが一般的ゆえ、ドリップバッグを購入するという選択肢はほぼないが、小郡市は福岡市のベッドタウンとして栄え、そこに暮らす家族間のコミュニティが形成されている地域。例えば、ママ友へのちょっとした手土産、野菜をもらったお隣さんへのお礼の品など、淹れる環境を選ばないドリップバッグは相当需要があるという。これもやはり“日常的にコーヒーを淹れて飲む習慣がなかった”三宅さんならではの観点。普段コーヒーは飲まなくても「ドリップバッグなら淹れて飲む」というシーンに寄り添うことができ、それを機にファンを増やすことに繋がっているのだと思う。
2000年代初頭に市場に出回り始めたスペシャルティコーヒー。約20年をかけて一般的になったとはいえ、さらに農園、豆の品種、生産処理などマニアックにコーヒーの銘柄まで追求するという人はごくわずか。あくまで「コーヒーはシンプルに好き。さらに、おいしければなおよし」というライトなコーヒーラバーが大半を占める中、大衆に求められるのは「Morrow珈琲」のような店。「Morrow珈琲」を訪れて、三宅さんの話を聞くにつれ、それを強く感じた。
三宅さんレコメンドのコーヒーショップは「いづみや珈琲」
「佐賀市にある『いづみや珈琲』は老舗のロースタリーで、焙煎量も相当あると思います。私自身、開業前に店主、前山さんに大変お世話になりました。前山さんのコーヒーに対する考え方に感銘を受けましたし、なによりすごいバイタリティをお持ちで、常に前に進み続ける姿勢を尊敬しています」(三宅さん)
【Morrow珈琲のコーヒーデータ】
●焙煎機/富士珈機半熱風式5キロ、10キロ
●抽出/ハンドドリップ(メリタ アロマフィルター)
●焙煎度合い/浅煎り〜極深煎り
●テイクアウト/あり
●豆の販売/100グラム486円〜
取材・文=諫山力(knot)
撮影=大野博之(FAKE.)
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